閑寂な老杉の濃い緑に包まれた参道・境内を抜けると、格調高い朱塗りの社殿の荘厳かつ豪華絢爛な姿があらわれます。 建国神話の主人公である瓊々杵尊(ニニギノミコト)を祀った霧島神宮は、創建が6世紀と古い歴史を誇る神社です。 最初は高千穂峰と火常峰の間にある背門丘に建てられたといいますが、霧島山の噴火による焼失と再建を繰り返し、500年以上前に現在の場所に移されました。現在の社殿は島津氏第21代当主(第4代薩摩藩主)島津吉貴が、1715年に建立・寄進したものです。
霧島神宮近くにある霧島観光案内所の駐車場を下に降り、そこから階段を下って道なりに歩き用水路を渡ると二手に道が分かれる。そこを左下に降りていくと幅が1.5m程の橋が架かっている。その橋の中央に立って上流側・下流側を眺めるとすばらしい渓谷が現れる。高さはおおよそ20mほどあり一見の価値があります。
また、二手に分かれた右側の道(民芸村敷地内)を道なりに歩くと初めに安産・子宝の神が現れ、次ぎに縁結びの神が現れ、田の神通りには沢山の田の神が祭られ、更に奥に進むと竜神の蛇口が現れる。ここには「神仏集合の霧島神宮の本尊は十一面観世音であり、常に龍の姿となって清い泉のなかにあるといわれている」と書かれている。この水はミネラルウォーター(自然湧水)でマグネシウム・カルシウムが県内で最も多く含まれており非常に美味しい水だそうです。
柱状節理
霧島川渓谷
霧島川渓谷
霧島神宮 神水峡 滝
霧島を中心とした地域に、色々な不思議な現象が起こるといわれます。
人々はこれを七不思議と呼んでいます。
霧島神宮の旧参道の中ほどにカメにそっくりの自然石があり、これを【亀石】と言います。また、亀石のあるこの坂を亀石坂と呼んでいます。
霧島神宮の旧道の中ほどにあり、以前、風穴からいつも極微弱な風が吹き出ており不思議がられていました。この岩の上には石造の観音が安置されていたと伝えられております。
現在は風は出ていませんが霧島山中ではこれに似た現象はあちこちにみられます。
霧島神宮の西方の岩穴から湧き出る小川です。十一月から四月頃までは、ほとんど枯れていますが、五月頃から物凄い勢いで大量の水が湧き出ます。
水の質は清明で天孫降臨の際、高天原から持ってきた摩名井の水が混じっており、魚も一緒に湧いてくると伝えられております。
霧島の山中や竹やぶに自然の陸稲が生える事があると言います。これを【蒔かずの種】と言っています。これは天孫降臨の際、高天原から持ってきた種が残っていて山中で自然に育ったものだと言い伝えられています。
霧島神宮の西方、約2km離れた山中に10㎥ほどの大きさの岩があり、その10cm程度の割れ目から中をのぞくと字が彫られているように見えます。人の力では動かす事ができない大岩の中にどのようにして文字がきざまれたのかが不思議です。
霧島神宮の西方にある両度川は毎年6月頃から水が流れはじめ10日もすると全く渇いてしまいますが、また、数日経つと流れ始める不思議な川です。川は短くて小さいものですが清流で水量も多い川です。毎年、同じ時期に決まって二度流れる事から両度川と言われています。
昔、霧島神宮が現在の地に遷宮された時、深夜に社殿の奥で神楽が高く鳴り響いたのを神官・僧侶のほか一般の人まで聞いたということです。今も時々深夜に神楽のような物音がするといわれています。